鴨川かもがわは、京都市中を流れる一級河川で、京都を代表する川です。京都市北西部に位置する桟敷ヶ岳さじきがだけを源流として、京都盆地東部を北から南に流れています。途中、高野川たかのがわと合流し、さらに九条通くじょうどおりと十条通の中間あたりで西に流路を変えながら市南部の下鳥羽付近で桂川かつらがわと合流します。その後、木津川と宇治川うじがわと合流して淀川よどがわとなり、大阪湾へと注がれていきます。
源流から高野川との合流点までは、流域に上賀茂神社かみがもじんじゃ(賀茂別雷神社かもわけいかづちじんじゃ)があることや、合流点以北を古代の氏族である賀茂氏が本拠地としていたことにちなんで、「賀茂川かもがわ」と表記されることが一般的です。ただし、河川法や京都府の条例では、賀茂川とよばれる流域も「鴨川」と表記されます。
古くから和歌や俳句に詠まれるなど、その景観が人々に親しまれていたいっぽうで、昭和時代に大規模な改修工事が行われるまで幾度となく洪水を起こして、古代から長い間人々を悩ませてきた川でもありました。
現代では、夏になると市街地の鴨川沿いの飲食店が、河原に木組みの床面を張り出して涼みながら飲食を楽しめるようにする「納涼床のうりょうゆか」を出す風景が見られ、夏の京都の風物詩にもなっています。
また、鴨川岸は遊歩道が整備されているほか、河川敷には公園もところどころ設けられており、ジョギングする人や自転車で走る人、テニスやキャッチボールをする人、楽器の練習をする人や寝そべる人、デートするカップルやにぎわう若者グループなど、市民や観光客に親しまれています。